いいか、若者よ。
冴えないオッサンが言っておく。
死を美化してはいけない。
死んだら終わりなんだ。
死んだら何もできないんだよ。
歩くことも、走ることも、喋ることも、触れることもできないんだよ。
生きているからいろんなことができるんだよ。
こんなオッサンだって生きてるんだよ。
こんなオッサンだってやりたいことやれるんだよ。
生きていればこそなんだよ。
君が死んだ後、何も知らない奴に「あいつ死んだよね~」「キャハハ~」なんて言われるんだよ。
君の死んだ後も生きてる価値のない奴がのうのうと生きてるんだよ。
なんかそれ腹立たないか?
「お前に何が分かる」と言いたいだろう。
だが、その声は届かない。
生きてるものの声しか届かないんだよ。
もしかしたら、崇高な思いがあるのかもしれない。
だが、そんなものは知らん。
生きてるものの声しか聞こえないんだよ。
これからの未来に何が起こるか、見てみたいと思わないか?
東京オリンピックなんて想像もしなかったよ。
スマホはますます進化するかもしれないぞ。
夢も希望もなくていい。
そんなもの生きていれば何とでもなる。
生きていればこそなんだよ。
だからお願いだ、若者よ。
死んでいい事ないぞ。
死ぬくらいなら、ふてぶてしく、図々しく生きてやろうじゃないか。
冴えないオッサンからのお願いだ。
俺はそんな未来が見たいわけじゃない。
この世のどこかで細々と生きるオッサンと、この先の明るい未来を楽しもうじゃないか。