最近、ちょっとキャッシュレスについて質問を受けて、びっくりされたんです。
○○ペイとかがよく○○億円とかキャンペーンやってるけど、そんなに儲かってんの?
うん。
まあ、そう思うよね。
正直、分からなくもない。
しょっちゅうやってるもんね。
でもね。
基本的に○○ペイというのは、利益はないんですよ。
特にQRコード決済のペイペイ・ラインペイなんかは手数料を取ってないので、収益はないんです。
じゃあ、赤字じゃん!
はい。そうです。
すっごい赤字なはずです。
じゃあ、なんでそんな何億円もかけたキャンペーンなんかやるのか?
これは、各社思惑があると思いますが、やっぱり一番の目的はシェアを拡大したいということではないでしょうか。
ペイペイもラインペイも今は加盟店手数料を取ってないようですが、ゆくゆくは加盟店から手数料を徴収すると言っています。
そうなった時の為に、今は愛用者を増やしたい、というのが狙いですね。
でも、赤字とはいうものの、実際にはシステムの構築にかかった費用くらいだと思うんです。
インフラに関してはポスメーカーがいろいろ開発してくれたんで、店舗側のインフラ整備には、そんなにかかってないと思うんですね。
QRコード決済はクレジットカードと違って、代払いしないですし。
クレジットカードは買い物をすると、お店に代わりに払ってくれるんですよ。
なので、「やっぱり払えない~」てなったらカード会社が被ることになるんです。
で、そのリスクも考慮した手数料設定になってるんです。
でもQRコード決済は、クレジットカードや、チャージしたカードなどから決済するだけなので、システムさえできてしまえば、もう、それ以上費用がかかることもないんですよね。
なので、お店に手数料がかかるようになったとしても、クレジットカードほどじゃないんじゃないかと思います。
となると、手数料がかかるようになるタイミングが難しそうですね。
おそらく、このまま手数料なしでいくか、各社話し合って、一斉に手数料をつけるかのどちらかだと思います。
ちなみに、今やってるauペイなんですが、これはシェアの獲得というより、後発だったため知名度を上げる効果を狙った意味合いが強いような気がします。
どっちにしろQRコード決済と非接触のICカード(スイカ・クイックペイなど)は今後どうなっていくんでしょうかね?