すっかり忘れていたが、5月2日はHIDEさんの命日でした。
私にとってHIDEさんは高校時代、バンドを始めたきっかけになった人でした。
当時はxというバンドで、ギターを担当していたHIDEさんは、メチャメチャかっこよかった。
私は、「XJAPAN」の前身である「X」の大ファンでした。
HIDEさんに憧れてギターを始めたのは、きっと私だけではないはず。
はじめて、Xの曲を聴いた時の衝撃は今も忘れられません。
当時、バンドブームで、たくさんのバンドサウンドが溢れていました。
当時の私は、耳に入ってくる曲は片っ端からコピーしていて、様々なバンドの曲をコピーしまっくてました。
なんとなく、曲の感じや、バンドの特徴なんかも分かってきて、正直、自分でも「もう、極めちゃった」感を感じてました。
例えば、「あのバンドっぽく」と思って、適当にそれっぽい曲を~と考えたら、すぐできちゃうくらいでした。
「もう、ギターを、バンドを、音楽を極めちゃった?」と虚しくなってた時に、Ⅹの音楽に出会い、衝撃を受けました。
Xの曲の特徴はツインギター、ハモリ、チョッパーベース、ツーバスのドラム、キーの高いボーカル。早いリズム、綺麗なメロディー、複雑なライン、初めて体験することばかりでした。
「自分は全然、ギターを、バンドを、音楽を極めてなんかいない。」
「まだまだ、先は長いじゃないか。」と悔しくも、嬉しくなったのを覚えてます。
自分はⅩ時代の髪の長いHIDEさんがたまらなく好きだった。
ライブビデオ(当時はDVDなんてなかったから)を見て、「メチャメチャかっこいい」以外言えないくらい、はまった。
後ろ髪のエクステが足に着くくらいあって、ライブで走る時、絡まって危ないんじゃないかと思ったり。
幾何学模様のモッキンバードが斬新すぎて、もはや、ギターに見えなかったり。
そういえば、何かのイベントで自身のギターの模様は自分でペイントしてるということで、ものの数分でペイントしたと聞いた。
目が痛くなりそうだが、こだわりがあったらしい。
後年になって、その人柄のよさが取り立てられたが、自分はその早弾きやテクニックのすごさから、多少、嫌な奴でも許されるのに・・・。と思ったものだが、それは、単純に自分が嫌な奴だからか~と深く反省したのもいい思い出。
HIDEさんのご冥福を心からお祈りします。